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『Lys』 – series

『Lys』 – series

“地球環境に配慮し、生産者に光を灯す。”
コーヒーの未来をみんなと一緒に応援していくシリーズ『Lys』。

2050年には、アラビカ種の収量が半減してしまうと言われている時代。
これから先までずっと、私たちの次の世代にもおいしいコーヒーを伝えていきたい。

このシリーズでは、毎年同じ産地からコーヒーを買い続けることで、ゆっくりとその変化を楽しみに、アジアの地域でコーヒーの生産に取り組む方々を応援し、その面白さをみなさんにお届けしていきます。

第一弾としてお届けするのは、フィリピンのコーディリエラ地方、ペンゲット州、コロス村で生産されたコーヒーです。

マウンテン州マリコン村にて

長年フィリピンのペンゲット州に住み、現地で環境NGO『コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)』を立ち上げた反町さんは、現地の先住民族と一緒においしいコーヒーを育てられるよう、何年にもかけて奮闘してきました。

そんな、真摯にコーヒーの普及に取り組む彼女と僕が出会ったのは、2019年ごろのことでした。

フィリピンと聞くと、どんなイメージを思い浮かべるでしょうか。きっとコーヒーの産地であると、想像される方はいらっしゃらないことだろうと思います。主な栽培品種は、あまりおいしいコーヒーが育たないロブスタと、リベリカという品種。

しかしながら、コーディリエラという山岳地方では、スペイン人が伝えたとされるアラビカ種が、先住民族の庭先でずっと大切に育てられていたそうです。

Photo : Yasuhiko Naoi

私たちが取り扱うコーヒーを生産しているコロス集落は、バギオ市から車で北に約1時間半ほどの距離にあります。
人口は約500名、約130世帯。

標高は1,300 – 1,500m。おもに先住民族であるイバロイ族が暮らし、多くが農業と砂金取りを生業としています。
また、コロス集落では長年の鉱山採掘による水不足が問題となり、土地が痩せているため、化学肥料と農薬を大量に使用し、安価で取引される野菜栽培による収入に頼ってきました。

しかしながら、化学肥料や農薬は土壌や生態系を破壊し、長期にわたって使用すると、農民の健康被害を引き起こしてしまうことに。また、化学肥料や農薬は決して安価ではなく、手に入れることも簡単ではありません。

Photo : Yasuhiko Naoi

そうした背景もあって、アグロフォレストリーの手法として、他の樹種と一緒においしいコーヒーを育てることで、土地を豊かにし、コーヒーによる収入源も得られるような取り組みがはじまりました。

その栽培指導を、10年以上前から地域の森林専門家(フォレスター)とともに真摯に取り組んでいらっしゃったのが、反町さんでした。

そんな彼女の活動を私たちも応援したい。そして、2050年にはアラビカ種の収量が半減してしまうと言われている時代、これから先何十年と、より多くの地域でおいしいコーヒーを育てられるようになって欲しい。

そんな想いから、この『Lys』というシリーズがはじまりました。

コーヒーを購入してくださった方々へ。

長年フィリピンのペンゲット州に住み、現地で環境NGOを立ち上げ、コーヒーのアグロフォレストリー栽培の普及に取り組む反町さんの、季節に通した4回のエッセイをお届け。現地での暮らしや、コーヒーの専門的なお話などなど。様々なお話を伺っていきます。

私たちは、通年その地域からコーヒーを買い続けることで、その変化を楽しみ、産地についてより身近に感じられるように。また生産者の方々は、コーヒーを届ける先があること(誇りある地域の産業として根付くこと)で、森林を切り開いたり、焼き払って畑にすることなく、安心してコーヒーの生産に取り組むことができます。

季節にわたる4回のエッセイを読み終える頃には、また新しく収穫されたその地域のコーヒーが届き、その年々の収穫を、ゆっくりと楽しみに待っていただけるような取り組みにしていきます。

(反町さんのエッセイは、購入して頂いた際に登録するメールマガジンから配信予定です。)

最後に、この『Lys』というシリーズをより持続的な取り組みにしていくため、これから先ゆっくりと年月をかけて目指す、実現したいことについてお話していきます。

これから先の、長い長い目標

01. 取り扱い地域を増やすこと

このシリーズの意義は、地球環境や産地について考え、私たちの次の世代にもおいしいコーヒーを伝えていくこと。そのためには、ひとつ一つ、小さな歩みでも様々な産地のコーヒーを取り扱っていきたいと考えています。アジアを中心とした、私たちと繋がりのある地域で。生産背景が透明で、環境に優しいコーヒー生産を取り組む方々を応援します。

02. 村単一で生産されたコーヒーをsiecaで買い切ること

このコーディリエラ地方の一つの村で収穫されたコーヒーすべてを買い切ります。よりトレーサビリティが透明になることで、村との繋がりが親密になり、コーヒーに対してフィードバックをしていくことで、よりよい生産に励んでいくことが可能になります。

03. 販売で売り上げた収益の10%を現地の設備投資に充てること

現地でより良い生産設備を購入していただけるように、収益の10%を現地にお届けしたいと考えています。無理のない範囲で、みんながフェアに価値を与え、受け取れるように。長い年月をかけて、よりおいしいコーヒー作りを目指していきたいです。

04. 産地の村に直接足を運び、リトルプレスを出版すること

03までの道のりが実現できたら、私たちの取り扱う村へ、直接足を運んで生産過程を伺いたいと思います。現地の人の暮らしやコーヒー生産のなかで感じること、それらを言葉で残して、その風景を切り取り、siecaから小さなリトルプレスを出版したいと考えています。

05. 現地での様子を、みんなと一緒に共有すること

最後に、その様子や取り組み自体を、みんなで一緒に楽しむことを目指していきます。動画でも、文章でも、もちろんコーヒーでも書籍でも。産地のことをより身近に感じられ、地球環境や産地ついて、コーヒーを通して一緒に考えていけるように。

たとえ小さな取り組みであったとしても、小さくてもできることを大切に、私たちのペースで続けていこうと思います。どれだけ些細で何十年かかったとしても、きっとその取り組みひとつで、コーヒーはより良い未来に少しでも近づいていくことでしょう。

おいしいコーヒーをお届けいたしますので、ぜひよろしくお願いいたします。

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Photo by : Ayaka Onishi, Yasuhiko Naoi

反町眞理子 / Mariko Sorimachi

1996年よりフィリピン在住。
2001年環境NGO「Cordillera Green Network(CGN)」をバギオ市にて設立。コーディリエラ山岳地方の先住民族の暮らしを守り、山岳地方の自然資源を保全するために、環境教育、植林、生計向上プログラムなど、数多くのプロジェクトを行っている。2017年、CGNのスタッフたちとともに、社会的企業Kapi Tako Social Enterpriseを創立。


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